ひょんなことから友人と登山をすることになり、
その予行練習として神奈川県の大山に登ってきました。
落語の「大山詣り」を知ってから、ずーっと登ってみたいと思っていた山なので
良い機会となりました。
今回、実際に登って感じたポイントを先にまとめると、
・車で行くなら、6時ごろまでの到着がおすすめ
・道中は石段や階段が山頂まで続き、脚への負担はかなり大きい
・初心者なら、下社まではケーブルカー利用がおすすめ
・下社から山頂までは1時間半〜2時間程度
・山頂や登山道から眺める景色は素晴らしい
・下りは登り以上に慎重に
・普段着ではなく、適切な登山装備で登りましょう
という感じでした。
「初心者向けの山」と紹介されることも多い大山ですが、
実際に登ってみると、想像していた以上にガッツリ登山でした…
準備
友人との登山の予行練習ということで、装備は本番と同じものとしました。
35Lのザックに1泊2日分の荷物、携行食をまとめて6.5kgほど。
日帰り登山としては少々重めですが、本番を想定してこの重量を背負って登ります。
大山へは自家用車で
大山へは公共交通機関で行くこともできますが、
今回は自家用車で行きました。
「現地には6時ごろまでに着いたほうがよい」というアドバイスに従い、
未明に自宅を出発。
5時すぎに市営駐車場に到着しました。
かなり早い時間ですが、7時までにはほぼ満車になったので、
特に登山シーズンの休日はこのくらい余裕があるほうが安心ですね。


大山ケーブルカーに乗車
大山ケーブルカーの営業開始が9時。
少し時間を調整して、8時すぎに駐車場からケーブルカー乗り場へ向かいました。
途中、こま参道を抜けていきます。
ここも階段が結構あるので、
「いい準備運動になったかな!?」
なんて、このときは軽く考えていました。
……下山して戻ってきたときには、まるで違う感想を抱くことになります(汗)


15分ほど歩いてケーブルカー乗り場に到着。
ここから始発便まで30分ほど待ちました。
左手には徒歩で登るルートがあります。
ルート説明では阿夫利神社下社まで所要時間20分程度とされているので、
「ケーブルカーを使わなくても、すぐ登れそうじゃん!」
などと軽い気持ちで徒歩を選ばないように!
これは後でよーく分かることになります。

始発便はかなり混雑していて、
ワタシはギリギリ乗れた感じでした。



途中駅の大山寺駅を経て、約6分で終点の阿夫利神社駅に到着。
ケーブルカーだと楽ちんだね〜!
と、このときは余裕綽々でしたが…
駅を出て、阿夫利神社下社へ向かいます。
……が、下社までの階段がすでになかなかのもの。
登山開始前から、大山は容赦ありません。
途中には、歩荷さんが運ぶのであろう荷物もスタンバイしていました。


阿夫利神社下社
まだまだ軽快な足取りで階段を登って、阿夫利神社下社に到着。
まず拝殿でお参りし、御朱印を授与いただきました。


下社の境内からは相模湾を一望できます。
この日は雲が多かったものの、遠くまでよく見通せました。

ここまではまだ観光気分。
しかし、本番はここからです。
いよいよ登山道へ
お参りを済ませて、いよいよ山頂を目指します。
頂上登山口から登山道へ。
案内には「山頂まで90分」とあります。
90分。
これは長いのか、それほどでもないのか……。
このときのワタシは、まだその答えを知りません(汗)

登山口入ってすぐに、急角度かつ高さのある階段が登場。
すでにヤバくない…?(汗)

そこからは黙々と登っていきます。

最初はもちろん、みなさんスイスイ登っていくわけですが…
そう時間も経たないうちに、大山のハードさが襲ってきます。


なにせ、急斜面&石段が延々と続きますので、
太もも&ふくらはぎがオーバーヒート気味に…
無理せず、休みを取りながらゆっくり登りました…
二十丁目は「富士見台」と呼ばれるポイント。

その名の通り、ここから富士山を見ることができました。
この日は雲が多く山頂だけ覗いていましたが、それもまた美しい光景でした。

二十二丁目まで登ってきました。
山頂まであと0.6km。
たかが0.6km、されど0.6km…

このあたりになると、感覚的には100m進むごとに休憩していたような気がします。
いやほんとにキツイのですよ(汗)
登っても登っても、石段&階段。
「まだあるの!?」
と思うくらい続きます。
とはいえ、山頂へ行くには登るしかありません。
山頂まで残り300mの地点で、ヤビツ峠方面との分岐に到着しました。

脚はすでにかなりパンパン。
どうにかこうにか、ひとつ目の鳥居まで到着しました。
「もうゴールでしょ!」
と思いたいところですが、
そこからさらに階段を登らないとなりません。
もう階段イヤ…


大山山頂に到着
最後は歯を食いしばって登り、ついに登山道のゴールへ到着!
山頂は二十八丁目でした。
長くキツイ登山でした…
所要時間は1時間50分ほどでした。
ゆっくり目だけどレースでもないですしね。
まずは無事に登り切ることができてよかったです。



大山山頂でそばをいただく
山頂に着いたら、休憩&腹ごしらえ!
というわけで、山頂茶屋で山菜そばをいただきました。
これが、しみじみ美味しい。
疲れた身体に温かいそばが染みます。
立ち食いそばフリークとしても、大満足。


なお、山頂は多くの登山客で賑わっていました。
みなさんお疲れ様です!

下山開始、まずは見晴台へ向かいます
ほどよく休憩したところで、いよいよ下山します。
帰りは登ってきた道とは別ルートを使い、
まずは見晴台を目指します。


山頂から少し下っただけで、こんなにきれいな景色が広がっていました。
下山こそ登山!?
個人的には「下山こそ登山のメインラウンド」と言いたい。
なにせ、無事に下山して初めて登山を完遂したと言えるのですからね〜。
……などと偉そうなことを申しておりますが、
これでも一応ワンダーフォーゲル部員でした…
(古のことです)
下山も相当にキツイ
下山は登りとは別ルートを選びましたが、
基本的にはこちらも石段や階段が続きます。
それもあって、下山もまた相当にきついものでした(汗)

登りでは心肺と筋力が削られますが、
下りでは足を滑らせたり踏み外したりしないよう、
登り以上に神経を使います。
疲れた脚で慎重に足を運ぶ必要があるので、
これがまた疲れるのです。
下りも無理をせず、休みながら進みました。
途中で野生の鹿を見ることができましたよ。

相模湾も何度か姿を見せてくれます。
疲れてきたところで海を見ると、
気分をリセットしてくれる感じがしますね。

尾根を歩く様子がよく分かるポイント(ここだけじゃないですが)

トレイルマップも設置されていました。
これを完歩するとか、ワタシには無理無理〜

だんだん写真を撮る余裕もなくなってきましたが、
鎖ポイントがあったのはちょっとびっくりしました。
岩がむき出しになっていて、鎖がないと確かに危ない場所でした。

このルートを登ってこられる方は、
それはそれでとてもハードでしょうね…。
そんなこんなで見晴台に到着です。
ここでは少し長めに休憩しました。

下社へ向けてもう一踏ん張り
20分ほど休んだあと、下社へ向けて下山を再開します。
見晴台から下社までは約1.4km。

案内を見ると、大山山頂までは2.25km。
今下ってきたところ登るとなると、ハードモードすぎですね…
さて、見晴台からの下りは
それまでよりは平坦な道が増えて比較的歩きやすくなりました。
とはいえ、ときどき現れる石段には苦戦します。
なにせ脚がだいぶお疲れモードでしたので(汗)
途中には、深く切れ込んだ沢がいくつかありました。
下を見ると吸い込まれそう…


途中にある二重滝もきれいでした。
雨乞いの滝とも呼ばれ、昔、この滝に竜神が現れたという伝承があるそうです。

そして、山の中に突如現れる砂防ダム。
急峻な沢だったので、砂防ダムは必要ですよね。

さらに進み…
ようやく、阿夫利神社下社に到着!
と思いきや!
最後の最後でまさかの登り。
たったこれだけでも「また登りか…」と思っちゃうほどに
脚はクタクタでした。

ゆーっくり登って、ほんとに下社に到着です!


下社到着の一人打ち上げはプシュッと!(ただしノンアル)
怪我なく無事に下りてこられたので、
売店の「さくらや」さんで一休み。
ノンアルビールで乾杯です!
この日ばかりは、ノンアルでもめっちゃ美味しかった!
さらにもつ煮もいただきました。
濃いめの味つけが汗をかきまくった身体にしみ入る美味しさでした。
良いね!👍️

まさかの「トイレを諦める」事案発生
さくらやさんを出たあと、トイレに行こうとしたのですが…
トイレに行くためには、そこそこの段数の階段を登り下りしなければなりません。
その階段を見た瞬間、
「…我慢しよ…」
となりました(笑)
それくらい、階段を拒否していた我が両脚でした(汗)

下山の最終コースも徒歩で
さて、下社から麓までは、往路と同じようにケーブルカーで下りるのが普通でしょう。
でも…
バカだから、徒歩で最後まで下ることにしました。
「登るよりはいいでしょ!」
という浅はかな考えです。
結論。
やめておけばよかったかな…(爆)

下社を出発すると、すぐに男坂と女坂の分岐があります。
男坂は距離が短い代わりに急。
女坂は距離が長い代わりに比較的歩きやすいルート。
ということで、迷うことなく女坂を選択しました。
ところが。
これが、とんでもない道だったわけです。
上下から見た写真がコレ。


松田優作ばりに「なんじゃこりゃぁ!」
といいたくなっちゃうくらいの傾斜角なんですよ…
女坂なんて嘘嘘!
ってか、女坂でこれだと、男坂はどんなんだーい(大汗)
とにかくケガをしないように、
そして脚をいたわりながら慎重に下り続けました。
永遠に下りが続くのでは…と思うほどに、とてもしんどかったです…
やっと麓に下りてきました
いつ終わるともしれない女坂を下りきって、
どうにかこうにかケーブルカー駅まで到着できました。
肉体的にかなりきつかったので、途中の写真は全然撮ってないし
経過時間を見る余裕もありませんでしたね〜(泣)
そして最後の最後に
可愛らしい、でもある種最強のラスボス登場。
それが、こま参道でした。
こま参道を抜けて駐車場へ戻るわけですが、
誇張ではなく、下山のときの参道の階段が
「大山登山で一番キツかったんじゃないの!?」
と思ってしまうほどつらかったです(泣)
「いい準備運動だね〜」
なんて思っていた、ただの参道の階段なんですけどね。
登山道で脚のスタミナを使い果たしていたのでした(汗)
脚の疲労とは恐ろしいものです。
一段一段、ゆっくりゆっくり。
ようやく駐車場へ戻ることができました。


あとがき:大山登山の感想
大山は、
「登山道が整備されていて、初心者にも登りやすい山」
と紹介されることが多いです。
確かに、登山道はよく整備されています。
道も比較的分かりやすく、ケーブルカーを使えば標高を一気に稼ぐこともできます。
そういう意味では、初心者でも挑戦しやすい山なのだと思います。
ただし。
実際に登ってみて感じたのは、
「初心者向け」という言葉から想像するより、はるかにガッツリした登山
だということでした。
特に、阿夫利神社下社から山頂までは急斜面と石段・階段が延々と続きます。
そのため、脚への負担はかなり大きいです。
そして忘れてはいけないのが下山。
疲れた脚で石段や岩場を下るので、登り以上に慎重さが求められます。
さらにワタシの場合は、下社から女坂を使って徒歩で麓まで下ったので、
最後には脚がほぼ限界に達していました。
一方で、途中から見える相模湾や富士山、
山頂からの景色は本当に素晴らしいものでした。
「自分の脚でここまで登ってきたんだなぁ」
と思いながら見る景色は、やはり格別です。
今回は35Lのザックに約6.5kgの荷物を背負い、
靴を含めて登山装備もしっかり整えて臨みました。
これは正解だったと思います。
特にトレッキングシューズのグリップ感には、
絶大な安心感がありました。
靴には奮発することをおすすめします!
大山は日帰りで登れる山ではありますが、
「楽な山」ではありません。
無理をせず、自分のペースで。
そして、きちんとした装備で登る。
これが大事ですね。
何はともあれ、怪我なく無事に登って帰ってくることができました。
とにかく大山は想像以上にキツかった!
でも、念願の大山詣りができて、人生のミッションを1つクリアできました。
ナイス登山でした!(ワタシへ)