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待ちに待ったリリース!マリオットアメックスがスタートです!SPGアメックスからどう変わるのか?サービス内容をまとめました!

まだかまだかと待ち望まれていたSPGカードの後継カードがついにリリースされました。

その名も「Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カード」です。

本エントリでは速報ベースではありますが、新リリースのカードについてサービス内容を簡単にまとめてご紹介していきます。

SPGアメックスの後継は「Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カード」

Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス
プレミアムカード
Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレスカード

SPGアメックスの後継カードの正式名称は

  • Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
  • Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カード

となります。長いので、以下は「マリオットアメックスプレミアム(またはプレミアム)」「マリオットアメックス(または一般)」と省略します。

マリオットアメックスになることで気になるポイントがいくつもありますよね。

・ SPGアメックスの特典はそのまま引き継がれるの?
・ 年会費はどうなるの?
・ ポイントシステムは変わるの?
・ 2つのカードは何が違うの?
・ 既存のSPGアメックスはどうなるの?

これらの点について、順に見ていきましょう。

マリオットアメックスで変わること

特典はいろいろと変更されます

マリオットアメックスへの移行にあたり、特典の提供内容が細かく変更となっています。

変更ポイントの概要としては以下が挙げられます。(主にプレミアムカード)

  • 年会費が49,500円(税込み)に大幅アップします(プレミアムカード)
  • 無料宿泊の付与条件が設定されます(年間150万円の利用が必要)
  • 更新時の宿泊実績が大幅に増えます(5泊→15泊、プレミアムカード)
  • 年間400万円の利用でマリオットプラチナ会員になれます(プレミアムカード)

年会費が大幅に値上げになりますが、宿泊実績が3倍になるのが目立つポイントです。

無料宿泊特典は、年間150万円のカード利用が条件になりましたので、影響の大きい変更と言えそうです。

また年間で一定額のカード利用だけでプラチナ会員になれるのも大きな特典となりました。

各カードの詳細比較

もう少し詳しく、マリオットアメックスとSPGカードの内容を比較してみましょう。

表は横にスクロールしてご覧いただけます。

項目SPGアメックスマリオットアメックス
プレミアムカード
マリオットアメックス
一般カード
年会費(税込)34,100円49,500円23,100円
申込期間~2022年2月23日2022年2月24日~2022年2月24日~
家族会員(税込)17,050円1枚目無料
2枚目以降24,750円
1枚目無料
2枚目以降11,550円
カード利用での
獲得ポイント
(マリオットポイント)
100円=3ポイント100円=3ポイント100円=2ポイント
マリオット系列での
獲得ポイント
100円=6ポイント100円=6ポイント100円=4ポイント
マリオットボンヴォイ
ステイタス
ゴールドゴールドシルバー
ステイタスアップ条件400万円/年のカード利用で
プラチナ会員になれる
100万円/年のカード利用で
ゴールド会員になれる
無料宿泊特典
(1泊)
50,000ポイントまで50,000ポイントまで
(150万円/年のカード利用が必要)
35,000ポイントまで
宿泊実績付与5泊15泊5泊
ホテルクレジット100ドル100ドル

(※)「ザ・リッツ・カールトン」「セントレジス」2連泊以上の予約時に利用できます。

サービス内容からおわかりいただけると思いますが、SPGアメックスの直接の後継カードはマリオットアメックスプレミアムカードとなります。

年会費がSPGアメックスから15,400円もアップしますが、家族会員が1名は無料であったり宿泊実績が3倍の15泊になったりと、会費アップ分の特典拡充はされていると思います。

また、これも予想されていましたが、年間400万円カードを利用することでプラチナ会員になれるという特典も加わりました。これは嬉しい特典!という方も多いのではないでしょうか。

一方で、カード継続時の無料宿泊特典について、年間のカード利用額が設定されてしまいました。

SPGアメックスはカード継続だけで付与されていましたので、サービスのデグレードとなってしまう方もたくさんいらっしゃいそうです…。

なお一般カードは年会費がSPGアメックスより安くなりますが、その分サービス内容も大幅にダウンしてしまいます。

エリート会員向け優遇サービスはどうなる?

カード保有だけでゴールドエリートに(プレミアム)

プレミアムカードでは、SPGアメックス同様にカードを持つだけでゴールドエリートになれます。

一方で一般カードは「シルバーエリート」となり、魅力は大幅ダウンとなってしまいます。

宿泊実績が大幅アップ!(プレミアム)

SPGカードでは宿泊実績として5泊があらかじめ付与されていました。

ところがマリオットアメックスプレミアムカードではなんと、一気に3倍の15泊が付与されます!

これまでの5泊はないよりは良いかな、という感じでしたが、15泊分となるとかなりのメリットになりますね。

つまり、プラチナエリートに必要な50泊 ー 15泊分=35泊でプラチナに到達です!

…って、書くまでもありませんね(^_^;)

また従来から増えた10泊分は1泊1万円と考えて10万円程度の価値はありますから、年会費のアップ分を十二分に補って余りあるものと言えるでしょう。

各種キャンペーンも活用すれば、これまで以上にプラチナエリートに到達しやすくなることは間違いないですね。

なお、一般カードはこれまで通り5泊分の実績付与となります。

カード利用でもプラチナエリートになれます(プレミアム)

マリオットのエリートステイタスを上げるには宿泊実績を積み上げるしか方法がありませんでした。

しかしマリオットアメックスプレミアムカードを1年で400万円利用するとプラチナエリートになるサービスも提供されます。

標準的には最大50泊が必要なプラチナエリートですが、そこまでの時間が取れないという方もたくさんいらっしゃるかと思います。

そんな方々には本当に嬉しいサービスだと思います。

無料宿泊特典はどうなる?

SPGアメックスの大きな特典であった、更新時の無料宿泊特典のプレゼント。

マリオットアメックスでも継続して提供され、無料宿泊対象のホテルは50,000ポイントまでというのは変わりません(プレミアムの場合)。

しかしながら、マリオットアメックスでは無料宿泊特典をもらうために年間150万円のカード利用が必要となってしまいました。

SPGアメックスではカード更新以外の条件はなかったために年会費以上のホテルを予約できれば大いにベネフィットを享受できたということで、ここはかなり影響度の高いデグレードポイントになりました。

また無料宿泊特典を使えるとしても「年会費分を取り戻したい」と考えると、1泊5万円程度のホテルを選ぶことになります。

しかし一般的には1泊5万円というのは相当ハイクラスのホテルに分類されると思いますので、マリオットアメックスでの無料宿泊特典がオトクとは言いづらくなったのは否めません。

ちなみに、5万円程度で宿泊できるホテルを以下にピックアップしてみました。(日にちにより異なりますので、宿泊希望日に合わせて都度ご確認ください)

ホテル宿泊費ポイントの場合
セントレジス大阪60,106円50,000p
リッツカールトン大阪61,345円50,000p
W大阪53,907円40,000p
JWマリオット奈良44,672円40,000p
ウェスティン京都45,465円50,000p
メズム東京49,588円60,000p

ポイントシステムはどうなる?

マリオットアメックスカードを利用した際に貯まるポイントですが、SPGアメックス同様「Marriott Bonvoy」のポイントがたまります。

繰り返しとなりますが、ポイント還元率は以下の通りです。

プレミアムカードがSPGアメックスと同率となります。

項目マリオットアメックス
プレミアムカード
マリオットアメックス
一般カード
通常利用100円=3ポイント100円=2ポイント
マリオットでの利用100円=6ポイント100円=4ポイント

プレミアムカードと一般カードの年会費の差は26,400円。

ポイントの差は100円=1ポイント。

264万円カードを利用するとポイント差が26,400ポイントとなるので、これ以上のカード利用をするならばプレミアムカードの利用が良いでしょう。

旅行傷害保険はどうなる?

旅行傷害保険については、SPGアメックスからマリオットアメックスプレミアムになっても補償内容は変わりません。

ただし海外旅行保険が自動付帯から利用付帯に変更となりますので注意してください。(特に記載がないものは「海外旅行」が対象です。)

項目内容
傷害死亡/
傷害後遺障害保険金
最大1億円(海外)
最大5000万円(国内)
傷害治療費用
保険金
300万円
疾病治療費用
保険金
300万円
賠償責任保険金4,000万円
救援者費用保険金
(保険期間最高)
400万円
携行品損害
保険金
50万円
乗継遅延/出航遅延
欠航/搭乗不能費用
最高2万円/回
受託手荷物
遅延費用
最高2万円/回
受託手荷物
紛失費用
最高4万円/回

上記はプレミアムカードの補償内容です

その他サービスはどうなる?

スマートフォン・プロテクションが付帯(プレミアム)

破損や⽔濡れした場合の修理代⾦を 最⼤3万円を補償する「スマートフォン・プロテクション」が新たに提供されます。

すでに提供されているアメックスカードはありますが、マリオットアメックスプレミアムカードでも提供開始となるのは地味ながらうれしいですね。

提供内容は以下のようになっています。(一般カードはスマートフォン・プロテクションは付帯しません)

補償対象スマートフォン(1台のみ)
補償範囲破損(スクリーン画⾯割れ損害を含む)、⽕災、⽔濡れ、盗難
支払限度額3万円
対象端末購⼊⽇より2年以内のスマートフォン
免責金額破損(スクリーン画⾯割れ損害を含む)、⽕災、⽔濡れの場合:
1事故につき、1万円
盗難による事故の場合:
1事故につき、1.5万円

手荷物無料宅配サービスの対応空港が追加

海外旅行からの帰国時に空港から自宅まで手荷物を無料配送してくれるサービスもアメックスの定番サービスですね。

SPGアメックスでは対応していなかった、羽田空港(第3ターミナル)がサービス対象空港に加わります。

その他補償サービス

プレミアムカードと一般カードで異なる補償がありますので、以下をご参照ください。

項目SPGアメックスマリオットアメックス
プレミアムカード
マリオットアメックス
一般カード
ショッピング・プロテクション年間最高500万円
まで補償
年間最高500万円
まで補償
年間最高200万円
まで補償
オンライン・プロテクション
キャンセル・プロテクション年間最高10万円
まで補償
年間最高10万円
まで補償
リターン・プロテクション1商品あたり
最高3万円まで補償
1商品あたり
最高3万円まで補償

既存のSPGアメックスはどうなる?

既存のSPGアメックスはどうなるのかというところも気になりますよね。

いくつか、気になるポイントをまとめてみました。

既存のSPGアメックスはいつまで使える?

既存のSPGカードは有効期限までそのまま使えます

各種特典はどうなる?

2022年2月24日以降、SPGカードでもマリオットアメックスの特典に変更となります。

更新後の年会費はどうなる?

2022年5月11日以降の更新から、新しい年会費で徴収されます。

SPGアメックスはマリオットアメックスプレミアムに切り替わりますので、更新後の年会費は49,500円になります。

5月10日までに更新する場合は34,100円が徴収されます。

例えば2022年3月更新の場合は、最初の更新だけ34,100円でマリオットアメックスプレミアムに切り替れるということになります。(来年以降は49,500円)

カードの切替はどうなる?

2022年2月24日以降に順次カードが切り替えられますが、SPGカードの有効期限までは原則券面は変わりません

すぐに券面を変えたい!という場合は、2月24日以降にデスクに電話して申し込むことができるようです。

マリオットアメックスへの切り替えスケジュールは
アメックスの公式サイトでご確認ください

まとめ

以上、SPGアメックスからマリオットアメックスへの移行にあたっての変更点をみてみました。

SPGカードの直接の後継カードとなるマリオットアメックスへの移行で嬉しい変更点、残念な変更点をあらためてまとめると、以下のようなところになるでしょうか。

マリオットアメックスプレミアムカードは、年会費の大幅アップも気にならないサービス内容になっている印象です。

グレードアップポイント ・ 宿泊実績が従来から3倍の15泊付与になった
・ 年間で400万円のカード利用でプラチナエリートになれる
・ 家族カードが1名まで無料に
グレードダウンポイント ・ 年会費の大幅アップ
・ 無料宿泊特典を受けるために条件がついた

結論:こんな方はマリオットアメックスプレミアムカードは必携!

  • プラチナ以上のステイタスを目指しいてる方
  • ステイタスを維持したい方
  • 400万円のカード利用ができる方

身も蓋もない言い方になってしまいますが「マリオットが大好き」で「プラチナ以上のステイタスを維持し続けることが重荷ではない」方でしたら、SPGアメックスからマリオットアメックスプレミアムカードへの切り替えは全く問題がないどころか、必携のカードと言えると思います。

マリオットアメックスを作るなら今すぐSPGカードに入会を!

すでに申し上げましたとおり、2022年2月24日からはSPGカードであってもマリオットアメックスの特典に移行します。

したがって、2022年2月23日までにSPGカードに申し込み・入会しておくと少しだけお得になります。

というのは、SPGアメックスの年会費でマリオットアメックスの特典を享受できることになるからです!

2月24日以降はSPGカードの入会受付は停止してしまいますので、マリオットアメックスを作るならば、今すぐSPGカードに入会するのも一つの手ですよ〜!(券面はSPGカードになってしまいますが)

比較的ライトなユーザーは更新するかを検討しましょう

逆に、マリオットの利用が年に数泊だったり、SPGアメックスの無料宿泊特典利用がメインといったライトな使い方をされていた方は、いったんSPGアメックスからの切り替えをどうするか検討されても良いと思います。(あくまで私の個人的な考えです)

私自身もSPGアメックスは実質的に陸マイルカードとして使っていました。

マリオットアメックスプレミアムでもポイント付与率、マイル交換レートは変わらないのですが、年会費が大幅アップのために陸マイルカードとしてはかなりコストパフォーマンスが低下してしまいます。

ということで、私がマリオットアメックスプレミアムカードに切り替えるかは今のところは不透明、しばらく悩み続けることになりそうです。

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